窓辺に差し込む日射しも和らぎ、小鳥のさえずりにも春の訪れを感じます。時の
流れははやいもので、今日、卒業式を迎え、一人一人の胸に楽しかったこと、苦し
かったこと、いろんな思い出がよみがえってきます。

   入学式、あいにくの雨。
 少し大きめのブレザーを着て、緊張と不安の中、式を迎えました。新しい友達と
うまくやっていけるか、勉強や部活動にもついていけるか戸惑っていた私達。
先輩達が優しい言葉をかけてくださったので、少し気持ちが和らぎました。制服が、
詰め襟の学生服とセーラー服からブレザーに変わり、先輩達からうらやましがられ
たものです。

  入学してまだ月日の経たない五月。 淡路島への宿泊学習。
  一日目。心地よい潮風に吹かれながら、フェリーに乗って渦潮を見た時、とても
感動しました。夜のキャンプファイヤーは風が強くて大変だったけれど、合唱や
ームに、盛り上がりました。
 二日目。 雨の中での飯盒炊さん。
 なかなかうまく火がつかず大変でしたが、出来上がったカレーライスはどこのカレ
ーよりもおいしかったです。

  二学期、初めての文化祭。心を一つにして学年で作り上げたネットアート。た
さんの図案の中から選ばれた、富士山と「日本一のBigDream」。列や段を
間違えないように一生懸命取り組み、校舎の壁につるされたとき、私たちの心は今
まで味わったことのない大きな満足感でいっぱいになりました。どんなことでも、
みんなで力を合わせればできるんだ、ということを私たちに教えてくれたようにも
います。

  体育祭の頃には、クラスもまとまり、どこのクラスも優勝目指して選手決定にい
 ろいろ作戦を練りました。 弱い人の立場も考えられる思いやりも忘れなかったよう
に思います。
 何もかもが初めてだった一年生。どの行事もとても楽しかったのは、先輩達のリ
 ードがあったからこそでした。

 中学校のテスト、小学校のとは違い、とても緊張しました。テスト勉強の仕方が
分からず、友達や先生方に尋ねることも度々ありました。

  中学校生活にも慣れてきた二年生。
  授業や生活面で気が緩み、先生方からよく注意されるようになりました。自分が
悪いと分かっていながら、素直に認められず、反抗し、先生方や両親を困らせたこ
ともあった私たち。
 心配ばかりかけていたの困ったことがあると、いっしょになって考え、そして、
アドバイスをしてくださったのはやはり先生や両親でした。

  二年生最大の行事ともいえる、スキー合宿。早朝、まだ空が薄暗い頃から出発し、
スキー場で、初めて見た雪の結晶に、みんな感激しました。一日目は、バレンタイ
ンデーだったので、女の子達は先生の監視の目を盗んで、男の子達にチョコレート
を渡そうと悪戦苦闘しました。
 
一番楽しみにしていたスキー講習。何度も転んだりしたけれど、インストラクタ
 ーの先生に教えてもらい、一生懸命練習しました。
  最終日には、滑られなかった人達の大半が上手に滑られるようになりました。
帰りのバスでは、もっとみんなといたくて、交通渋滞になることを願っていました。
 学校を離れ、友達と一緒に過ごした三日間。学校生活では気づかなかった一面を見
つけることができ、友情が一層深まりました。

  そして迎えた三年生。
 進路決定に向けての学習時間も多くなりました、何のために学習するのか、自分
 の進路はどのように決めたらよいのか、など真剣に考え友達と語り合うことも増え
 ました。テストの回数も増え、授業態度も落ち着いて、授業で勝負という人が多く
なりました。

  三年間で一番思い出深い修学旅行。実行委員の人達を中心に、自分達で決めた服
 装やおこづかい。自覚して行動することを信じて認めてくださった先生方、本当に
感謝しています。私達もいい加減に流されることがないように、クラスでも何度も
何度も話し合い、二日目は制服になりました。

  一日目は河口湖、青木が原樹海の探検、樹海というと怖いイメージがあったけれ
 ど、涼しくて神秘的な所でした。消灯時間が過ぎてもワクワクしてなかなか眠れず、
先生に叱られたりしました。
 二日目、バスの窓から見た富士のすばらしい姿は、雄大で、さすがに日本一だと、
 思いました。
 そして、あこがれの東京へ。
  国会議事堂はテレビで見た事がありましたが、実際に見る事ができ、とても感激
しました。自分達で見学したいポイントを相談し決めた上野公園での班行動。夜、
東京ドームで野球観戦。残念ながら最後まで見る事ができませんでしたが、生で見
た野球選手は、かっこよかったです。
 三日目はみんなが一番楽しみにしていたディズニーランド。クラスの枠を越えた
自由な班で行動し、ミッキーやミニーたちと写真を撮ったり、家族へのお土産選び
にも夢中でした。スプラッシュマウンテンが工事中で乗れなかったのが残念でした
が、夜のパレードやシンデレラ城の花火はきれいで今でも忘れられません。

  中学校生活最後の夏休みも終わり、文化祭に向けての活動が始まりました。劇、
 ダンス、合奏と、今までになかったものにも取り組み、各クラスの個性を発揮しま
 した。夏休みから活動していたクラスもあり、練習や準備では意見の衝突もあり
したが、知恵を出し合ってだんだん一つの形になり、当日は、どこのクラスもすご
く盛り上がりました。

  体育祭では三年生が中心になって、いろいろな種目にベストを尽くしました。
 
三年間、九教科の授業だけでなく、人権学習や同和学習で勉強した「命の大切さ」
 「平和の大切さ」、またいろんな差別の事実を学び、差別のない社会を目指して、自
分は何ができるのか、私達はどう生きればよいのかも考えました。
  これらの学習をとおして、私達は自分と同じように他の人を大切に思える心を持
 とうと思いました。

  私達は今、科学技術が発展し続ける社会に生きています。次々に便利になってい
 く生活、しかし、オゾン層の破壊、温暖化、地域紛争など数々の問題が山積みされ
ています。解決手段としては、まだ見当がつきませんが、宇宙飛行士の毛利衛さん
は、「 地球が私達の住むところ 」 と、語っています。かけがえのない地球だからこ
そ、大切にし、守り続けていきたい。そして、平和で安心して暮らせる社会になれ
たらと思います。

    在校生の皆さんには、私達の姿がどう映っていたのでしょうか。先輩らしいこと
 はあまりできませんでした。いい先輩だったとは言えなかったかも知れませんが、
うか私達のことを忘れないでください。 

   そして、いつも温かく見守り、優しく、時には厳しく私達を導いて下さった先生
 方。深い愛情でいつも優しく包み込み育ててくださったお父さん、お母さん。素直
になれず、困らせたこと、他にもいろいろ迷惑をかけてしまいました。しかし、い
つも心から私達のことを考えてくれていました。たくさんの人々に支えられて、
達はここまでくることができたのです。本当に有り難うございました。
  心から感謝しています。

 最後に、いつも一緒にいた友達。卒業することが悲しいのは、きっとみんながい
 てくれたから。時にはけんかしたり励ましあったり、慰めあったりもした。あまり
にもいろいろなことがありすぎて、三年間は本当にあっという間だった。

 離れ離れになってしまうけれど、一緒に過ごした日々は、忘れない。

      ALONE

  私達は二千年という区切りの良い年に卒業します。それぞれの夢や目標に向かっ
 て、今それぞれの道を歩き始めたところです。この先に何があるのかは、まだ分か
りません。何かに挫折するかもしれない。何かに落胆するかもしれない。不安はつ
きません。でも、そんな時はきっと思い出すでしょう。かつて、仲間と夢や目標を
胸に、歩きだしたこの日のことを。

   そして、この南中学校で学んだ数々のことを。 

 

 答 辞

 

 3月14日 第28回卒業式が行われました。
 3年生179名がそれぞれの思いを胸に巣立ちました。
 3年生の答辞を紹介します。